「──別に、書いてしまっても構わんのだろう?」
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読了。
まさしく王たちの狂宴だった。
以下、超絶にネタバレ感想。
まさしく王たちの狂宴だった。
以下、超絶にネタバレ感想。
とりあえず、言わねばなるまい。
この巻も! イスカンダルが掻っ攫って行ったという事をッ!
パンツ履いてないイスカンダルから始まって、EX宝具である『王の軍勢』。
ギャグもシリアスもどっちも掻っ攫っていきやがりましたよ、征服王は。まさしく、これぞ征服。我らはイスカンダルに平伏せざるをえない。
大戦略のTシャツとか、どんだけ現代慣れしてんだろうか。このTシャツ、よっぽどウェイバーの記憶に残ったんだろうなぁ、もしキャラマテのアレがイスカの遺品とかだったら泣く。問答無用で咽び泣く。……サイズが合ってないからないだろうけど。
切嗣とか言峰とかも頑張ってたけど、うん、Act.8で全て忘却の彼方になっちまった。やっぱこれ、イスカンダルが主人公でいいんじゃね?
以下、つらつらと抜粋しつつ述べてゆく。
・デイルムッドの行方
ディルムッド、ソラウが出てきた時点で『あー、こりゃ逸話の再現かなぁ』と思ってたらまさしくその通りになりそうで吃驚。さりとて、同じ過ちを繰り返さないという想いがある以上、まだどっちに転ぶかは分かりませんが。
つーか、ランサーはやっぱこういう星の下に生まれることを宿命づけられてるのかね。死後、呼び出された地でさえ、生前の呪縛に苛まれる。不運だなぁ。ランサー自体は実直でスゲェいい騎士なのに。
あ、何が一番以外だったかといえば、この巻で脱落しなかったことだろう。きっとみんな消滅すると思ってたよね?
・アインツベルンの森での攻防
ジルは宝具特化の魔術師の英霊ということが明らかになりました。まあセイバーとランサーの共闘は胸躍るものがあったけど、人間同士の戦いの方が面白かったのはどうなんだろう。
・切嗣vsエルメロイ
遂に登場、固有時制御。いうなれば、界王拳みたいなものっぽい。倍加だけでなく減退も出来る点が異なりますが。それよりコンテンダーの起源を撃ち込む、というのはかなりヤバイな。相手が強大な魔術で防護すればするほどダメージがでかくなる。後は名前を上手く使ったのは流石です。
エルメロイの水銀操作。オートで索敵、防御をこなし、攻撃も自動。確かに並の魔術師じゃない強さはあったけど、相手が悪かった。侮ったのもいけなかった。再起不能で魔貌にやられたソラウに指バキバキにされて令呪も強奪。あーエルメロイ。やはり貴方はエルメロイであったようだ。今後の出番はあるんだろうか……。
・言峰vsアイリ&舞矢
言峰TUEEEEEEEE! 代行者は伊達じゃないってところを見事に見せてくれた綺礼さん。アイリの戦闘参加も以外ではあったけど、コイツが相手じゃまあ仕方ない。
・言峰とギルガメッシュ
問答の末、なんか新たな境地に踏み込みそうな綺礼。やっぱりこの二人は相性がいいのか。今後の展望としては、切嗣を狙う綺礼と時臣の下らない策謀に嫌気が差したギル、さらにセイバーに関心を抱き始めたことで共闘、共謀の線が強まってきた。
多重人格という病を能力に変えたハサンが脱落し、言峰は現在フリー。更にようやく重い腰を上げた時臣がギルを御し切れるのかどうか。もう一手、綺礼に踏み込む因があれば、二人の結託はそう遠くないものと思われる。
・雁夜と葵
まさかまさかの凛ちゃん登場。活躍こそをしなかったものの、雁夜と葵を引き合わせた。擦れ違う二人の思いは何処へ行くのか。あ、バーサーカー格好よくね?
・王の宴
おまえらは一体何をしてやがりますか。聖杯問答、と称した酒盛りですよ奥さん。王たちの狂宴というのも、まさしくコレを指していたのでしょうな。ああ、確かに。これは異例の闘争の形だ。
そして三者三様の王の道。
暴君であるが故に王であり人であり、民の羨望を一心に受けたイスカンダル。対してセイバーは王足らんとして人ではなくなり、導き手ではなく、救世主足らんとした。
民を率い、民に率先し、自らの欲望、大望を果たさんとしたイスカンダルはその行いが民の心に火を灯し、覇道を征き、その結末を良しとした。自らに準じた結果、たとえそれが滅びであろうとも我欲を貫き通した結果なら悔いはないと。
でもセイバーは救世主でありたかったゆえに、救えなかった事に悔いを残した。当たり前だ、救い手が救えないのであれば、そこに救う者がいた意味がない。
だからこその運命の改竄。滅びの否定。しかしそれもイスカンダルとギルガメッシュに一笑に伏されてしまうわけだが……。
ギルがイスカを敵視するのは同じく王と認めるがゆえなのだろうか。セイバーは滑稽と笑い飛ばすのに対し、少なからず共感してしまうからとか。
・王の軍勢
これは震えた。王とは孤高ではない。その具現たるイスカンダルとその臣下が共に顕在させる固有結界。数多の英霊を内包する、EX相当、規格外の宝具であるッ!
ヤベー、これだけでイスカンダルの格がぐいっと上がった。初めて章の区切り以外に挿絵が入ったし、無数の家臣を背に立ちはだかるイスカンダルはまさに王。王たる中の王である。
ああああああ、カッケー。イスカンダルかっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
・今後の展望
今回の脱落者は言峰綺礼のアサシン一騎のみ。誰も疑わなかったランサーは生存し、揺れ動く。
ジルもこれで引き下がるとは思えないし、とうとう動く時臣の行動にも期待が出来る。
あと、話の流れからしてやっぱりバーサーカーは円卓の騎士の誰かなのは疑いようがないだろう。王はヒトの心が分からない──おそらく、この否定を携えた誰かがバーサーカーの筈。
三巻のサブタイトルが「散りゆくものたち」なので相当数が脱落すると思われる。こりゃ中身は相当濃くなるだろうなぁ。
・疑問
綺礼が嘘を吐いた。持って回った言い回しで真実を語らないことや、問われないことを言わなかったことはままあるが、明確な嘘ととれる言葉は口にしなかった綺礼が嘘を吐いた。これは言峰綺礼は嘘を吐かないという不文律が崩されたということなのだろうか。
イスカンダル宝具使いすぎじゃね? 神威の車輪をバイクか自動車のように乗り回し、王の軍勢まで披露した。エルメロイであれば、イスカはなお強かったというのが本当であれば、ウェイバーはさほど魔力量は多くないと思うのだが……。恐ろしく燃費がいいのか、はたまた。
セイバーの鞘。なんでセイバーに秘密にするんだろうか。つか召喚時に触媒として使用したのなら、セイバー気づけよ、と。その場にあったんだからさ。今回もまた微妙な立ち位置なセイバーだったけど、やっぱこれがセイバーか、と納得してしまうのは何故だろう。
こんなものかな。
次巻は激動だろうし、さてどれだけ脱落者が出るのだろうか。ランサーは鉄板だろうけど、ジルも危ういかなぁ。時臣は微妙なところだが、戦闘もなく脱落……なんてのはない事を願う。
切嗣、今回は頑張ったけど、ラストに王の軍勢を持ってきたせいで他の全てが霞んで見えた。次巻、次巻こそはもっと活躍を……!
そしてそれ以上にウェイバーとイスカンダルの活躍を……!!
・追記
二巻における三人の王の王たる所以。
騎士王アルトリア:王とは救世主、王とは孤高でなければならない。
征服王イスカンダル:王とは先導者、王とは孤高にあらず深き絆によって結ばれる。
英雄王ギルガメッシュ:王とは君臨者、王とは孤高である。
前者部分でイスカとギルは互いを王と認め、後者部分で対立する。
ギルにとってみれば凡百の雑種が群れるなどもっとも嫌いそうなコト。王とは絶対者であり法であると言って憚らないギルがイスカを敵視するのも当然か。
しかしギルにもエンキドゥという唯一無二の友がいるのだが……。
イスカとアルトリアの思想は真っ向対立。交わりあう部分、共感できる部分がないからイスカはアルトリアを王と認めない。対してアルトリアはイスカの『王の軍勢』に驚嘆を覚える。我欲を突き通してなお、英霊となった今でさえ戦友たちと共にある、深き絆に結ばれたその在り方に。王足らんとし、騎士の規範足らんとしたアルトリアが手に出来なかったものを持つ征服王に。
救う者と導く者。前者は手を差し伸べるだけで、王なき後、臣下の心には何も残らない。後者は自らを突き通す事によって他の者の心に憧憬を灯す。ただソレが全て善行に向けられるものではないのだが。
アルトリアとギルは王とは孤高という部分で共通する。
ただギルが孤高を望むのに対し、アルトリアは孤高でなければならないと思ってるところが違う。王はヒトにあってヒトにあらず、救世主たる者はヒトでは足り得ない。信奉を受け、救いを遣わすいわば『神』に等しき、遠い理想。
総論として、一巻巻末で三角形を描くような三人の王の在り方、みたいのがあったが、どちらかというとアルトリアとイスカンダルを対比とし、その中点にギルガメッシュがいるようなものかなぁ、と。
Comment
ああ、無常
ども、お久しぶりです。
今日ZERO買えなかったのに、ネタバレ見ちゃったよオイ!!
やばいなぁこれ見たらすっごく欲しくなった。
ところでエルメロイの水銀操作ってNARUTO
の砂の我愛羅を想像させられる(笑
今日ZERO買えなかったのに、ネタバレ見ちゃったよオイ!!
やばいなぁこれ見たらすっごく欲しくなった。
ところでエルメロイの水銀操作ってNARUTO
の砂の我愛羅を想像させられる(笑
ああ、無謀
どうも、コメントありがとうございます。
しかし、なんという勇者。ネタバレと書いてあるのに開くなんてッ!
一巻買ったのならば買わないのは損かと。買うべき、読むべき、読むんだァァァ!
我愛羅。あーあーあー、そうだ。それだ。まさにそれだ。まんまこれっぽいよ、今言われれば。でかい瓶(我愛羅は瓢箪だったっけ)に最初入ってたし、フルオートかつ自分の意思干渉も可。こんなところで思い出すとは思わなかった。
しかし、なんという勇者。ネタバレと書いてあるのに開くなんてッ!
一巻買ったのならば買わないのは損かと。買うべき、読むべき、読むんだァァァ!
我愛羅。あーあーあー、そうだ。それだ。まさにそれだ。まんまこれっぽいよ、今言われれば。でかい瓶(我愛羅は瓢箪だったっけ)に最初入ってたし、フルオートかつ自分の意思干渉も可。こんなところで思い出すとは思わなかった。
おめでとう?
買いましたか。面白いですよね。
切嗣のコンテンダーは〝魔術師殺し〟衛宮切嗣の武装なので魔術師らしからぬ戦い方する相手にはキツイんじゃないかと。
綺礼は魔術は身に着けてはいてもその本質は代行者であり、魔術は補助的要素に過ぎないし、本人も会った事すらない綺礼に恐怖を覚えてますし。
バゼットはまあ根本的にフラガ持ち出せば切り札持ちに対してはほぼ無敵なので除外して考えるのなら、肉弾戦に持ち込めばバゼット有利かな?
ただ切嗣のスタンスが通常の銃器で掃射し、食らえば良し、魔術的手段で防御されようと良し、なので結構強いと思いますよ、切嗣。間合いを離されたらかなりやりにくい相手。しかも接近されても固有時制御で乗り切れる可能性もありますし。
やっぱり綺礼が天敵なのか。顔を合わせてすらいないのに互いを意識しあう存在。邂逅はやっぱり四巻なのかなぁ。
切嗣のコンテンダーは〝魔術師殺し〟衛宮切嗣の武装なので魔術師らしからぬ戦い方する相手にはキツイんじゃないかと。
綺礼は魔術は身に着けてはいてもその本質は代行者であり、魔術は補助的要素に過ぎないし、本人も会った事すらない綺礼に恐怖を覚えてますし。
バゼットはまあ根本的にフラガ持ち出せば切り札持ちに対してはほぼ無敵なので除外して考えるのなら、肉弾戦に持ち込めばバゼット有利かな?
ただ切嗣のスタンスが通常の銃器で掃射し、食らえば良し、魔術的手段で防御されようと良し、なので結構強いと思いますよ、切嗣。間合いを離されたらかなりやりにくい相手。しかも接近されても固有時制御で乗り切れる可能性もありますし。
やっぱり綺礼が天敵なのか。顔を合わせてすらいないのに互いを意識しあう存在。邂逅はやっぱり四巻なのかなぁ。